不可能を可能にする意思
企業を動かし社会を動かすということ

airClosetディヴィジョン ディレクター

Keita Ishikawa

新たな価値を創造するビジネスモデルを継続事業に。
「無謀な挑戦」と思えたからこそ・・・・

 エアークローゼットに初めて出会った頃、私は、インドの会計事務所を経て某大手シンクタンクのインド法人で日本企業の海外進出支援、M&Aなどに関わる仕事をしていました。当時、エアークローゼットはまだサービス開始前。サービスの概要などを発信するプロモーション用のWebサイトであるティザーサイトを見て同社を知り、トップとの交流を経て、働くフィールドを日本に移し、まだ船出したばかりの当社に参画しました。
 思い切った決断のきっかけは、「普段着をレンタルする快適さ、プロに選んでもらう感動」という新たな価値を市場に提案するというイノベーティブなビジネスモデルに興奮を覚えたことですが、最終的な「決め手」となったのは、実は、このイノベーティブな挑戦が常識的に考えると「無謀ではないか」と思えたことです。
 優れたビジネスモデルであっても、「事業」として成り立たすことができなければ、企業は継続しません。当時のエアークローゼットの場合、入社前に財務知識を活かして試算してみたところ、少なくとも私の知識の範囲での結論は、「事業として成り立たせることは困難」でした。しかし、このことが私の挑戦心に火を付けたのです。コンセプトが優れていてマーケットが支持してくれるサービスなら、やりようは必ずある。自らの手で、未知の挑戦を成功に導きたい――この思いが私の背中を強く押しました。

短期間での事業化実現のための高い目標を設定。メンバーはコミットしてくれるのか

 25歳で同社に入社した私は、リーダーとして事業化に取り組むことになりました。実際に取り組んでみると、「必ずやらなければならないけれど、やるのが困難であること」ばかり。短期間で事業を軌道に乗せるため、コスト面でも、収益面でも、無茶と捉えられてもしかたない高い目標を設定することとなり、このことが当時の私にはプレッシャーとなりました。
 組織のリーダーとしての使命は、組織が一丸となって高い目標にコミットし、そこに向かって全力疾走できるよう働きかけ、支援し、環境を整えることです。若輩ながらこうした使命を担うこととなった私は、自身がそれをやりきることができるのか、不安を抱いたのです。次第に増えていく多様なメンバーひとりひとりが、私たちリーダーが示している無茶とも思える高い目標が「当社がやろうとしていることのために必ず達成しなければならないものだ」と心から信じ、全力を尽くしてくれるのだろうか・・・・・私自身がメンバーを信じ切れず、そんな疑念に囚われることが多々ありました。

ビジネスモデルは模倣される。挑み続けるチーム力が真の強み。

 ところが、エアークローゼットのメンバーたちは、自分たちの発信するサービスの価値を心から信じ、高い目標に挑み、日々、改善・改革にスピード感をもって取り組んでくれたのです。私は、こうした、個々のメンバーそれぞれの力を束ねた「チームの力」こそが、エアークローゼットの最大の強みだと考えています。当社のビジネスモデルは、確かに独創的・革新的です。しかし、どんな革新的なビジネスモデルでも、必ず模倣されます。しかし、ビジネスモデルは真似できても、事業として継続させ社会に価値を発信し続けるためには、チームの力が試されるのです。例えば、当社の行っているサブスクリプションビジネスは、製品を作って売るビジネスとは異なり、お客様の要望をきわめてスピーディに反映していくことが求められます。それをやり続けることができるのか、失敗を恐れず挑戦し常にPDCAを回していくことができるのか成功の鍵。エアークローゼットには、それができるカルチャーがあるのです。当社のカルチャーの真髄は行動指針である「9Hearts」に凝縮されていますが、この行動指針はメンバー一人ひとりにしっかりと浸透しています。
 26歳で執行役員になり、現在、新事業創造、既存事業の推進、プラットフォームに蓄積するデータを当社および産業界の成長に役立てるデータサイエンス事業の本格的な立ち上げなどに関わっています。エアークローゼットに参画して約5年。当初50人程度だったお客様は、莫大に増え、消費者に向けて新たな「体験価値」を提供していることに大きな達成感を覚えます。同時に、その達成感に負けないぐらいの喜びがあります。それは、個々のメンバーがスピード感ある成長を遂げ、新しいリーダーも続々と生まれてきていることです。
 そして、こうした喜びを味わえていることで、自身の夢のカタチが明確になってきました。私の夢は、「日本社会の成長を担うリーダーたちを世に輩出することができる存在」になること。インドで仕事をしていた当時、痛感したのは、インドと日本におけるリーダー層の量・質の大きな格差です。日本には、イノベーションを起こせるリーダーを生み出すチャレンジングな環境、それを支える文化を持つ企業は多くはありません。当社は、そうした環境、文化を有する稀有な企業。ここでのリーダーを育てるための挑戦のひとつひとつが夢の実現に近づく確かな一歩であると思っています。

動き続ける企業で革新と挑戦を担うことで、自らを大きく成長させられる

 当社は、日々の現場でも、企業としての将来設計においても、不断の革新を続け、成長し続ける企業です。そんな場に立つことの最大の魅力は、現在の自分の壁を打破し成長し続けられることです。現状に安住することなく自らを成長させたいという方に新たな仲間になっていただきたいです。また、当社に関心がある方は、当社の行動指針でありカルチャーの真髄である「9Hearts」にじっくりと目を通していただきたいです。そこで何かの気づきや共感を覚えた方は、当社で働くことの喜びを実感していただけるのではないかと思います。